LINEマーケティングって何?集客やリピーター獲得におすすめの理由や、使い始めで知っておきたいことを解説

国内最大手のSNSであり、日本人なら普段から利用しているであろうLINEですが、最近では企業が顧客とのコミュニケーションに用いる機会が増えており、有効なマーケティングツールとしても注目されています。
今回は、多くの店舗集客ならびにリピーター獲得を手掛ける弊社が、LINEマーケティングの特徴からメリット、戦略を詳しく解説します。
これからLINEを活用してみようかな、という方におすすめの内容です。
是非最後までご覧ください。
目次
そもそもLINEマーケティングとは?
LINEマーケティングとは、
企業のブランドごとに開設したLINE公式アカウントを通して、顧客にアプローチすることが一般的で、LINE公式アカウントに実装されている機能を活用することで、大きな成果を見込めます。
また、LINE公式アカウント自体は他のツールと比べて難しい審査や事前準備が必要なく、どなたでも簡単にできる、その始めやすさも多くの企業で活用されている理由です。
LINEマーケティングのメリット
LINEマーケティングには、大きく4つのメリットがあります。
1. ユーザー数が多いため友だち登録しやすい
まず、大きなメリットとしては、実際にコミュニケーションがとれる「友だち」が増えやすい点が挙げられます。
LINEは、日本で最も利用されているメッセージングアプリ。そのアクティブユーザー数は月間9,700万人にものぼります(※2024年8月末時点公式より)。老若男女問わず利用率の高いツールのため、様々な商品やサービスとも相性がよいといえるでしょう。
例えば、いざ顧客とのコミュニケーションを取ろう!として、自社でアプリを開発する方もいらっしゃいますが、アプリの場合、スマホにダウンロードしていただく工数や、会員登録、運用自体の工数もかなり大きく、費用をかけてつくったものの、結果として使われないといった結果もあり得ます。 その点、LINEの友だちであればQRコードを読み取るだけですぐに登録できるため、簡単に登録できた上で、誰しもが使いやすいUXでスムーズにやり取りが可能です。
2. メッセージの開封率が高い
LINEヤフー株式会社によれば、LINE公式アカウントの開封率はメルマガの約1.8倍という結果が出ており、メールよりもLINEの方がユーザーにメッセージが届きやすいことが分かります。
また、LINE公式アカウントからメッセージを受け取り、実際に内容を閲覧するまでの体感値は、「すぐ見る」が約2割、「3~6時間以内」が過半数、「その日のうちに」が約8割という結果が出ています。
いざ店舗への集客やリピート促進をする際、メルマガを送るよりもLINEで配信したほうが、効果に即時性があるともいえるでしょう。
3. マーケティング機能がとにかく豊富
LINE公式アカウントには、企業やブランドがマーケティング活動を実施する際、必要となる機能が豊富に搭載されています。
例えば・・・
- チャット対応:集客・リピート獲得、予約対応する際のやり取りを効率化
- ステップ配信:顧客へのメッセージを効率的に自動配信
- 予約配信・自動応答:顧客からのメッセージの返信対応を自動化
- リッチメニューの表示:予約ボタンを設定することでリピート利用の促進
- ショップカードの作成・配布:リピート利用をするためのモチベーション促進
上記はあくまでも一部の施策例ですが、他にも顧客の集客・リピート促進に必要な機能を多数搭載しているため、正しく運用することで業務の効率化・収益の最大化が期待できます。
4. 新規顧客の獲得につながる
上述しましたが、LINE公式アカウントはQRコードを読み取るだけで簡単に友だち登録が可能です。そのことにより、例えばまだ商品やサービスを利用したことはないけれど、お店には立ち寄ったような顧客の登録も促進することができます。
よって、見込み顧客とも繋がることができ、LINE公式アカウント上でやりとりする中で、新たに商品・サービスを利用してくれる顧客を増やすことにもつながるでしょう。
LINEマーケティングのデメリット
素晴らしいメリットのあるLINEマーケティングですが、デメリットもいくつか存在します。
1. 友だち追加してもらわないとやりとりできない
マーケティング活用に最適なLINE公式アカウントですが、実際に友だち追加されない限り顧客とコミュニケーションをとることができません。運用開始してすぐは、とにかくLINE公式アカウントの友だちになってもらえるよう、SNSでの発信や店舗での登録促進をしていきましょう。
2. 顧客側からアクションがない限り、個別チャットが遅れない
LINE公式アカウントで個別チャットを送るには、顧客側から何かしらのメッセージやスタンプなどのアクションを取ってもらう必要があります。また、特定の顧客が友だちに登録しているかどうかもアクションがない限り、確認できません。
そのため、ユーザーレビューを投稿してもらうなど、友だちからメッセージを送ってもらえるようなやりとりを工夫する必要があります。
3. アカウント停止のリスクがある
どんな発信媒体にもつきものですが、LINE公式アカウントにもアカウント停止のリスクは存在します。アカウント停止の理由として、例えば、LINEヤフー社が定義するガイドラインの禁止事項の発信、友だちからの通報、アフィリエイト広告の掲載等が挙げられます。
停止になると、アカウントの復活ができなくなるため、あらかじめ利用規約等を確認して、安全に運用するようにしましょう。
LINEマーケティングに活用できる機能
LINEをマーケティングに活用するための、各種機能を紹介します。
1. LINE公式アカウント
– あいさつメッセージ
あいさつメッセージとは、LINE公式アカウントに友だちが追加されたタイミング、もしくはブロックを解除されたタイミングで、友だちに自動送信される1通目のメッセージです。
最初に送信でき、複数の吹き出しで配信されることで、しっかりと読まれる可能性が高く、従量課金の通数対象外のため、無料で活用できます。
– ステップ配信
ステップ配信とは、あらかじめ設定した複数のメッセージを、順番で自動配信できる機能を指します。
例えば、友だち追加時に挨拶メッセージを配信、2日後に商品の情報、5日後にリピート利用を促進するためのクーポンの配信をするなど、ステップを踏みながらコミュニケーションが可能です。
– ショップカード/クーポン
ショップカードは、来店を促進するためのポイントカードのような機能です。顧客が店舗に来店した際などに、スタンプカード用のQRコードを読み込むことで、来店ポイントが貯まります。目標のポイント数が貯まることで各種商品との交換など、来店メリットを用意することで、集客・リピーター獲得につながるでしょう。
また、店舗やネットショッピング時に活用できるクーポンを配信する機能も搭載しています。
– リッチメニュー
リッチメニューは、LINE公式アカウントの下部に設置でき、タップ可能な画像表示を指します。ホームページのように様々な情報を掲載でき、LINEの友だちに見てほしい情報の一覧化が可能です。
– LINE広告
LINE広告は、LINE上に広告を出稿するための広告配信プラットフォームを指します。例えば、サイトへのアクセス数を増やす、アプリのインストール数を増やす、LINE公式アカウントの友だち数を増やすといった様々な用途に活用可能です。
– LINEプロモーションスタンプ
LINEプロモーションスタンプとは、ユーザーに無料もしくは条件付きでスタンプを提供できるサービスです。活用する企業側が費用を支払って利用する有料サービスになります。
友だち追加や販促・キャンペーンを目的として使われることが一般的ですが、広告費用も比較的大規模になるため、利用頻度自体はそこまで高くないでしょう。
– LINEミニアプリ
LINEミニアプリとは、LINE上で会員証やモバイルオーダーといったサービスを提供できる機能です。いわば、LINE上で実現できる自社用のアプリのようなイメージでしょう。予約受付やリマインド対応等に活用する店舗が多く、うまく活用することで更なるリピーター獲得に繋げられるでしょう。
– LINEチラシ
LINEチラシは、LINE上のから閲覧できるデジタルのチラシです。
LINEユーザーの居住情報をもとに、各店舗の商圏内のLINEユーザーに対して、チラシを表示できるのが特徴。
店舗に訪問実績のないLINEユーザーにアプローチすることで、新規の顧客獲得につなげることができます。
2. LINEマーケティングをする際のコツ
– 運用目的を明確化する
まずは、LINE公式アカウントを活用する目的を明確にしましょう。
ただただ流行っているから導入してしまうと、結果的に運用工数や維持費が高く思えて注力できなくなったり、最悪の場合は顧客にとってのブランド体験の棄損につながってしまいます。
例えば「半年先までにリピート利用を3割向上させる」など、具体的な数値をイメージして、目的設計することが重要です。
3. 目的に合わせて機能を使い分ける
目的が定まったら、それに適した機能を洗い出しましょう。リピート率を向上させるのであれば、スタンプカードを活用して再来店を実現するなど、目的ごとに活用すべき機能が異なるため、しっかりと意識したいところです。
4. 友だち登録者数を増やす
友だち数が少ないうちは、どれだけ良い施策を行っても、効果は見込めません。とにかく配信対象を増やし、集客・リピートの対象となる数を増やすことで、効果向上につなげることができるでしょう。
5. ターゲティング機能を活用する
オーディエンスのセグメント化や、顧客ごとの興味関心を分析することで、精緻なターゲティングを行いましょう。
LINE公式アカウントには、分析機能やセグメント配信機能があります。すべてのLINE友だちに一斉配信するのではなく、顧客一人ひとりに必要な情報のみを配信することで、CVRの向上につながるでしょう。
結果として、メッセージ総数も節約することができ、コスト削減にもつながります。
6. 定期的な分析・更新を実施する
LINEマーケティングはデジタル上での手法となるため、施策の効果測定を行いやすい点でも優れています。
強みを活かすためにも、定期的にデータ収集・分析を実施し、施策をブラッシュアップしていきましょう。少なくとも月に1回、可能であれば週に1回、現状をデータとして把握しておけると安心です。
7. LINEマーケティングツールを活用する
LINE公式アカウント自体、豊富な機能が備わっていますが、運用するにつれて不足を感じることもあり得ます。
その際は、LINE公式アカウントと連携させることで活用可能なマーケティングツールを検討しましょう。弊社が運営するaltは、連携するだけで面倒な会員管理が簡単に実現できます。是非一度ご検討ください。
8. LINEマーケティングツールの選び方
– 利用したい機能が搭載されているか
まずは、自社で利用したい機能が搭載されているかを確認しましょう。
LINEと連携できるITツールは多いですが、手元の顧客情報の管理に特化しているもの、高度なデータ分析が可能なものなど、それぞれ得意な機能が異なります。
自社にとって、これは外せないといった機能を想定したうえでツール選定に臨みましょう。
– セキュリティ対策がしっかりしているか
会社として、ツールとしてセキュリティの堅牢さは重視すべきポイントです。例えば、顧客管理をも実施する場合などは、個人情報を取り扱うことになるため、必須で対策すべきでしょう。
– 運用方法等のアドバイス、フォローをしてもらえるか
LINEマーケティングは、多様な切り口・施策が考えられますが、適切な戦略設計ならびにツールの活用方法も幅がとにかく広い領域です。
初期設定し、活用すれば終わりではなく、目標設定から運用・効果測定~改善まで、伴走してもらえるパートナーとなりうるようなツール、及び提供先を選ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、LINEマーケティングについて解説しました。
LINEマーケティングは、LINEを活用して集客・リピート促進などを実現するマーケティング手法を指します。
上述で開設したようにLINEを有効活用することで、自社のマーケティングを有利に進めることができるでしょう。
