リピート率ってなに?計算の仕方や重要性、リピート率を上げる方法まで解説!
B to Cの事業や会社に属している方で、顧客の商品やサービスの利用率でお悩みの方は多いのではないでしょうか?
そこで今回はビジネス初心者でもわかる簡単な「リピート率」の知識と、具体的な施策の仕方についてご紹介していきます。
目次
リピート率とは
リピート率とは、初めて商品やサービスを利用した顧客が、再度その商品・サービスを利用してくれる割合のことを言います。
新規顧客が同じ商品・サービスを2回、3回と利用してくれると、リピート率は高くなり売上UPにつながります。
リピート率の重要性
ではなぜ利益UPには顧客のリピート率が重要なのでしょうか?
新規顧客を獲得するだけでは利益改善につながらない理由を解説していきます。
新規顧客の獲得コストの削減
商品やサービスの利用率を上げるために、まず思いつくのは新規顧客の獲得でしょう。確かに新規顧客の獲得は重要です。
しかし新規顧客を獲得するコストは、広告費や営業などで既存顧客の5倍かかるといわれています。これはマーケティング用語で「1:5の法則」とされていて、リピーターを増やすことでコスト削減につながり利益が改善するという意味です。
また、企業の売上の8割は既存顧客が占めているといわれており、リピート率を挙げれば上げれば収入安定が見込めます。
顧客満足度向上から、品質改善につながる
新規顧客に同じ商品・サービスをリピートして利用していただくには、その商品・サービスに満足していただく必要があります。
リピート率は、顧客が利用した商品・サービスの満足度を知る目安になります。リピート率が高いほど顧客が商品・サービスに満足しており、「また利用したくなる」ということにつながります。
反対にリピート率が低ければ、商品の質やサービスに不満がある可能性があります。商品の性能やサービスの接客態度など、品質改善につなげることができます。
優良顧客が増えると事業が成長する
商品やサービスを繰り返し2回、3回と利用してくれる顧客のことを、「優良顧客」と呼びます。
事業を安定させるには、新規顧客を優良顧客にしていく必要があるでしょう。
マーケティング用語で「5:25の法則」があるとされており、リピーターが5%増えれば利益が25%改善するといわれています。このような優良顧客が増えれば、今後も利用してくれる可能性が高いため、将来の収入が見込めるので事業の成長につながるでしょう。
リピーター施策をもっと知りたい方はコチラ→
「リピートはない、、」から脱却!リピート率向上施策に欠かせない具体的な施策を徹底解説!
リピート率の計算方法
リピート率の計算方法は、以下の通りです。
「リピート率(%)= 特定期間のリピート顧客数(人)÷ 累計新規顧客数(人)× 100」
リピート率を定期的に確認することで、顧客全体でどれだけリピーターがいるのかわかります。一般的に月間でリピート率を見ることが多く、年間で確認することもあります。
例えば、月間の新規顧客が1,000人いたとして、その中の300人が1か月で2回目の利用をした場合、リピート率は
300(人)÷ 1,000(人)× 100 = 30
で30%です。
また、年間の新規顧客が500人いたとして、その中の100人が1年で2回目の利用をした場合、リピート率は100(人)÷500(人)×100=20
で20%になります。
リピート率を上げる方法
売上や利益を伸ばすには顧客のリピート率を上げていかなくてはなりません。
そのためにの商品・サービスの利用率を上げる方法を大きく3つ紹介していきます。
会員特典で、顧客のメリットを用意する
リピート率を上げるには、購買意欲を高めることが重要です。例えば会員特典を用意することで料金が割引になったり、優先してサービスを利用できることでリピートの可能性が高まります。そのほかにも、会員ランクの制度や利用回数に応じたポイントなども効果的です。
LINEでの会員特典施策について詳しく知りたい方はコチラ→
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SNSを活用する
インターネットを用いたリピート率を上げる方法として、SNSを活用する方法があります。SNSは顧客がすでに利用していることも多く、直接コミュニケーションをとることができます。
例えば期間限定のキャンペーンやお役立ち情報を発信することが効果的です。ツイッター、インスタグラム、LINE、自社アプリなど手段は様々で、顧客のターゲットや目的によって使い分けできることが特徴です。ではそれぞれのSNSの簡単な特徴を見ていきましょう。
・Twitter⇨手軽に投稿ができる。
・Instagram⇨若者向けで、ハッシュタグなどでトレンドがわかる。
・自社アプリ⇨独自のアレンジが可能でターゲットに合わせられる。
・LINE⇨メルマガ配信や直接メッセージすることで特別感を持ってもらえる。
SNSでファンを増やすことができれば、商品・サービスの知名度が上がったり、友人にシェアしてくれる可能性があるので期待できます。
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購入後のサポートを充実させる
商品やサービスをリピートしてくれる顧客にはアフターサポートも重要です。例えば、商品を買っていただいた方には、購入の手軽さや品質保証などがあると安心と信頼につながります。
サービスをリピート利用してくれる方に対しては、初期設定の手厚いフォローや問い合わせの対応など、購入後のサポートを充実させることでリピート率の向上につながります。
注意
リピート率と似た言葉で「リピーター率」があります。リピーター率とは既存顧客が商品や・サービスを購入した割合のことです。新規顧客が2回目の購入・利用する割合のリピート率とは違い、2回目以上購入・利用する割合のことをいいます。リピーター率では商品・サービスの利用客全体のどの割合が既存顧客(リピーター)なのかを調べることができます。
まとめ
顧客のリピート率は、直接売上にかかわってくる重要な指標になります。もちろん新規顧客を獲得することも重要ですが、既存顧客に継続して利用していただくことで利益改善につながります。リピーターとは、企業やブランドの「ファン」な訳ですから、この「ファン」を育てることで口コミとして認知が広がって新規顧客の獲得にもつながります。